明治44年に中津軒初代 中田豊麿が妻の郷里、三重県津市に創業。創業当時は洋食そのものが人々にまだ馴染みがなく、カツレツ、ソテーを食べたお客様が料理の価値や値段を決めていた時代もあったという。
昭和初期の頃、レストランだけでなく中津軒ホテルとしても営業し、洒落た木造の洋館であったが戦災により焼失。その後、現店舗に建て替えられ、津市の中心地で半世紀の時を刻んでいる。
料理への深いこだわりは初代から受け継がれ、お店の命であるメニューやデミグラスソースは『基本に忠実でじっくり』の伝統を守り続けている。『特別料理 メアベア』は東海地方の数店舗にだけ残るメニューで名前の由来や歴史など未だに解明されていない謎の多い料理であり時代を超えて今尚繋がっている。
中津軒にとって100年目は通過であり、200年、300年へ向けて守る伝統と挑戦する進化を目指す。